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【保育士】保育所保育指針より(第3章)

JUGEMテーマ:育児

第三章 保育の内容

保育の内容は、「ねらい」及び「内容」で構成される。

「ねらい」は、第一章(総則)に示された保育の目標をより具体化したもの

子どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動ができるように、保育士等が行わなければならない事項及び、子どもが身に付けることが望まれる心情、意欲、態度などの事項を示したものである。

「内容」は、ねらいを達成するために、保育士が適切に行う事項と、子どもが経験する事項を示したもの

「ねらい」及び「内容」を具体的に把握するための視点として、「養護」「教育」の両面があるが、実際の保育においては、養護と教育が一体となって展開されることに留意する。

「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりである。

「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助であり、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」及び「表現」の5領域から構成される。

1.保育のねらい及び内容
(1)養護に関わるねらい及び内容
ア 生命の保持のねらいと内容
<ねらい>
1.一人一人の子どもが、快適に生活できる
2.一人一人の子どもが、健康で安全に過ごせる
3.一人一人の子どもの生理的欲求が、十分満たされる
4.一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られる

<内容>
1.平常の健康状態、発育・発達状態を把握し、異常に対し速やかに適切に対応する
2.家庭との連絡を密に、嘱託医との連携、疾病・事故防止など、保健的で安全な保育環境の維持・向上に努める
3.清潔で安全な環境、適切な援助による欲求の満足。家庭と協力して発達過程に応じた適切な生活リズムを作る。
4.発達過程に応じた適度な運動と休息、食事・排泄・睡眠・衣類の着脱、清潔などについて援助する。

イ 情緒の安定
<ねらい>
1.一人一人の子どもが、安定感を持って過ごす
2.一人一人の子どもが、自分の気持ちを安定して表す
3.一人一人の子どもが、主体として受け止められ、主体として育つ(自己肯定感を育む)
4.一人一人の子どもの心身の疲れが癒される

<内容>
1.一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程の把握、子どもの欲求を適切に満たし、応答する
2.一人一人の子どもの気持ちを受容し、共感しながら継続的に信頼関係を築く
3.保育士等の信頼関係を基盤に、主体的に活動し、自発性や探求意欲を高めるとともに、自信を持てるよう見守り働きかける
4.生活リズム、発達過程、保育時間に応じて、活動内容のバランスや調和を図り、適切な食事・睡眠が取れる


(2)教育に関わるねらい及び内容
ア 健康

健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。
<ねらい>
1.明るく伸び伸び行動、充実感
2.自分の体を十分に動かし、進んで運動
3.健康、安全な生活に必要な生活習慣・態度の習得

<内容>
1.保育士等や友達と触れ合い、安定感をもって生活する
2.いろいろな遊びの中で十分に体を動かす
3.進んで戸外で遊ぶ
4.様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む
5.健康な生活のリズムを身に付け、楽しんで食事をする
6.身の回りを清潔にし、衣類の着脱、食事、排せつ等生活に必要な活動を自分でする
7.保育所における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら、見通しをもって行動する
8.自分の健康に関心を持ち、病気の予防などに必要な活動を進んで行う
9.危険な場所や災害時などの行動の仕方が分かり、安全に気を付けて遊ぶ

イ 人間関係
他の人々と親しみ、支えあって生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う
<ねらい>
1.保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう
2.身近な人と親しみ、かかわりを深め、愛情や信頼感を持つ
3.社会生活における望ましい習慣や態度を身につける

<内容>
1.模倣して遊ぶ、親しみをもって自ら関わる
2.共に過ごすことの喜び
3.自分で考え、自分で行動する
4.自分でできることは自分でする
5.喜びや悲しみの共感
6.思ったことを伝え、思っていることに気づく
7.友達の良さに気づく
8.友達と協力する
9.善悪に気づき、考えて行動する
10.様々な友達と関わり、思いやりや親しみをもつ
11.決まりの大切さに気づき、守る
12.共同の遊具や用具を大切にする
13.地域の人と親しむ
14.外国の人など異なる文化の人と親しむ

ウ 環境
周囲の様々な環境に好奇心や探求心を持ってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う

<ねらい>
1.身近な環境に親しみ、自然と触れ合い興味関心を持つ
2.身近な環境に自分から関わり、発見を楽しみ、生活に取り入れる
3.身近な事物を見たりする中で性質・数量・文字などに対する感性を豊かにする

<内容>
1.安心できる人的及び物的環境のもとで、聞く、見る、触れる、嗅ぐ、味わうなどの感覚の働きを豊かにする
2.好きなおもちゃや道具に興味をもって親しむ
3.自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さに気づく
4.様々なものに触れ、その性質。仕組みに興味を持つ
5.季節と自然・人間の生活の変化に気づく
6.自然などの身近な事象から、遊びや生活に取り入れる
7.身近な動植物に親しみ、大切にする、生命の尊さに気づく
8.身近なものを大切にする
9.身近なものや道具で考えたり、試したり、工夫して遊ぶ
10.数量、図形に関心を持つ
11.簡単な標識や文字に関心を持つ
12.保育所内外の行事を楽しむ

エ 言葉
経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

<ねらい>
1.自分の気持ちを言葉で表現し楽しむ
2.人の言葉や話をよく聞き、自分の経験や考えを話し、伝え合う
3.日常生活に必要な言葉が分かり、絵本や物語に親しみ、保育士や友達と心を通わせる

<内容>
1.保育士等の応答的な関わりや話しかけにより、自ら言葉を使おうとする
2.保育士等と一緒にごっこ遊びなどをする中で、言葉のやりとりを楽しむ
3.保育士等や友達の言葉や話に興味や関心を持ち、親しみを持って聞いたり、話したりする
4.したこと、見たこと、聞いたこと、味わったこと、感じたこと、考えたことを、自分なりに表現する
5.したいこと、してほしいこと言葉で表現し、分からないことを尋ねる
6.人の話を注意して聞く、相手に分かるように話す
7.生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
8.親しみをもって日常の挨拶をする
9.生活の中で言葉の楽しさや美しさに気づく
10.いろいろな体験を通してイメージや言葉を豊かにする
11.絵本や物語に親しみ、興味をもって聞き、想像する楽しさを味わう
12.日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう

オ 表現
感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする

<ねらい>
1.いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性を持つ
2.感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ
3.生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ

<内容>
1.水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ
2.保育士等と一緒に歌ったり、手遊びをしたり、リズムに合わせて体を動かしたりして遊ぶ
3.生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気づいたり、感じたりして楽しむ
4.生活の中で様々な出来事に触れ、イメージを豊かにする
5.様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう
6.感じたこと、考えたことなどを音や動きなどで表現したり、自由にかいたり、つくったり。
7.いろいろな素材や用具に親しみ、工夫して遊ぶ
8.音楽に親しみ、歌ったり、リズム楽器を使ったりする楽しさを知る
9.かいたり、つくったりすることを楽しみ、それを遊びに使ったり、飾ったり。
10.自分のイメージを動きや言葉などで表現したり、演じたりする楽しさを味わう

2.保育の実施上の配慮事項
保育士等は、一人一人の子どもの発達過程やその連続性を踏まえ、ねらいや内容を柔軟に取り扱うとともに、特に、次の事項に配慮して保育しなければならない。

(1)保育に関わる全般的な配慮事項
ア 子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差
イ 子どもの健康は、政知的、身体的な育ちとともに、自主性や社会性、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされる
ウ 子どもが周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守る
エ 入所したてのときはできる限り個別的に対応し、他の子にも不安を与えず、なじんでいくようにする
オ 子どもの国籍、文化の違いに配慮
カ 子どもの性差や個人差に配慮、性別固定意識を植え付けない

(2)乳児保育にかかわる配慮事項
ア 乳児は特に疾病への抵抗力が弱いので、気を付ける
イ 生育歴の違いに留意し、適切に対応する
ウ 職員間、嘱託医との連携
エ 保護者との信頼関係、相談に応じる
オ 担当の保育士が変わる場合は、協力して引き継ぐ

(3)三歳未満児の保育にかかわる配慮事項
ア 特に感染症にかかりやすい時期
イ 生活に必要な基本的な習慣は、落ち着いた雰囲気で自主性を配慮
ウ 事故防止に努めながら、探求活動、全身運動ができるようにする
エ 子どもの自我の育ちを大切に受け止め、仲立ちとなって気持ちの伝え方、関わり方を丁寧に伝える
オ 情緒の安定を図りながら、自発的な活動を促す
カ 担当の保育士が変わる場合には〜

(4)三歳以上児の保育にかかわる配慮事項
ア 基本的な生活習慣・態度を身につけることの大切さを理解し、それらを選択できるよう配慮
イ やり遂げる喜びや自信を持つことに配慮
ウ 体の諸機能の発達に留意し、戸外にも興味が向くように
エ けんかや葛藤を経験しながら、相手の気持ちを理解し、相互に必要な存在であることを実感できるように
オ 生活や遊びを通して、決まりの大切さを知り、自分で判断できるように
カ 自然とのふれあいは大切なので、自然と関われるよう工夫する
キ 自分の気持ちを伝える、仲間と話し合う楽しさを味わえる雰囲気づくり
ク 様々な創意工夫で自由に表現できるよう、必要な素材や用具、環境を整える
ケ 小学校以降の生活や学習の基盤につながることに留意し、ふさわしい基礎を培う


<雑感>
配慮事項で、全般、乳児、三歳未満、三歳以上と分けてくれているのが分かりやすいんだけど、ねらいと内容の項目もこういうふうに分けてくれないかな。
内容については番号順にその発達段階が上がるものと思われるけど、発達段階に応じたねらい、内容にしてくれたほうがわかりやすい。
マトリクス表にするとより、わかりやすいかも。

当たり前なんだけど、「生命の保持」「情緒の安定」「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」のねらいと内容において、留意する点や工夫する点などは、被ってるものも多い。

もう少し、内容短くならないかなぁ、と思ったけど、ここに抜けがあると困ることも多いんだろう。

個人的には、英語圏、中国語・韓国語圏の出身の子ども・保護者への対応など、もう少し具体的にしていく必要が今後ありそうだと感じている。

特に「言葉」については、各家庭の方針として母語をどうするのか、その場合、長時間過ごすこととなる保育園でのかかわりはどのようにするのか、文化的な影響への配慮などさまざまなことが気になってくる。

実際には、英語も中国語も話せない保育士ばっかりだと思うけど、余裕があれば専門のバイリンガルな人材がいると、日本語を母語としない家庭やその家庭と保育士・保護者どうしなどの関係もより良いものになるだろうなぁ、と思う。

長くなってしまったけど、重要な部分。
 
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【保育士】保育所保育指針より(第2章)

JUGEMテーマ:育児

第2章 子どもの発達

子どもは、様々な環境との相互作用により発達していく。すなわち、子どもの発達は、子どもがそれまでの体験をもとにして、環境に働きかけ、環境との相互作用を通して、豊かな心情、意欲及び態度を身に付け、新たな能力を獲得していく過程である。
〜中略〜
これらのことを踏まえ、保育士は、次に示す子どもの発達の特性や発達過程を理解し、発達及び生活の連続性に配慮して保育しなければならない

1.乳幼児期の発達の特性
(1)人への信頼感、身近な環境への興味、次第に自我の芽生え
(2)心身の発達
(3)大人との信頼関係をもとに子ども同士の関係を持つようになる
   情緒、社会、道徳的な発達
(4)一人一人の個人差
(5)遊びを通した成長
(6)乳幼児期は生涯にわたる生きる力の基礎が培われる時期、特に身体の感覚を伴う多様な経験が積み重なることにより、豊かな感性とともに好奇心、探求心や思考力が養われる。また、それらがその後の生活の学びの基礎となる。

2.発達過程
八つの基準、これらは同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではなく、一人一人の子どもの発達過程としてとらえるべきものである。

(1)おおむね6か月未満
母体内から外界への急激な変化
首が座り、手足の動きが活発になり、その後、寝返り、腹ばいなどの全身の動きが活発になる
視覚、聴覚の発達
泣く、笑う、などの表情、喃語(あー、うー等)による欲求の表現

(2)おおむね6か月から1歳3か月未満
座る、はう、立つ、伝い歩きなどの運動機能の発達
腕や手先を意図的に動かすことができる
特定の大人との応答的な関わり、情緒的な絆が深まる
自分の意図を身振りで伝え、大人から自分への気持ちや簡単な言葉が分かるようになる
食事は、離乳食から幼児食へ

(3)おおむね1歳3か月から2歳未満
歩き始め、手を使い、言葉を話すようになる
歩く、押す、つまむ、めくるなど新しい行動の獲得により、環境に働きかける意欲を一層高める
おもちゃ等を実物に見立てるなどの象徴機能の発達
二語文を話す、大人に伝えたい欲求が高まる

(4)おおむね2歳
歩く、走る、跳ぶ等の基本的運動機能、指先の機能が発達
食事、衣類の着脱など身の回りのことを自分でしようとする
排泄の自立のための身体機能(おむつばなれ)
発声が明瞭、語彙も増加
自我の育ちの表れ、強く自己主張
盛んに模倣し、物事のあいだの共通性を見出すことができるようになる

(5)おおむね3歳
基本的な運動機能が伸び、食事、排せつ、衣類の着脱もほぼ自立
話し言葉の基礎、質問など知的興味や関心が高まる
友達との遊び、一緒の場所で平行遊び
遊びの内容に発展性、予想や意図、期待をもって行動できるようになる

(6)おおむね4歳
全身のバランス、体の動きが巧みになる
自然など身近な興味に関心、さまざまなものの特性を知り、関わり方や遊び方を体得する
想像力が豊かになり、目的をもって行動したりするが、その結果を予測して不安になったり、などの葛藤も
仲間とのつながりが強くなる一方、けんかも増えてくるが、決まりの大切さに気づき、それを守ろうとする
少しずつ、我慢ができるように

(7)おおむね5歳
基本的な生活習慣が身につく
集団で行動することが増える
遊びを発展させ、楽しむために、自分たちできまりを作ったりする
異なる思いや考えを認めたりといった社会生活に必要な基本的な力を身につけていく
他人の役に立つことをうれしく感じたりして、仲間のなかの一人としての自覚が生まれる

(8)おおむね6歳
全身運動が滑らかで巧みになり、快活にとびまわる
これまでの体験から自信や、予想や見通しを立てる力が育ち、心身ともに力があふれ、意欲が旺盛になる
仲間の意思を大切にしようとし、役割の分担が生まれるような協働遊びやごっこ遊びを行い、満足するまで取り組む
思考力や認識力も高まり、自然事象や社会事象、文字などへの興味や関心も深まる
身近な大人に甘え、気持ちを休めることもあるが、様々な経験を通して自立心が一層高まっていく



ふー。

すごいな子ども!
こうしてみると、すごく発達が早い。
うちの子はおおむね4歳。ちょっとずつ、我慢できるようになっている。
言葉が通じるようで通じない、2歳ごろはとてもつらかったかも。
でも、やっぱり生まれて6か月が一番しんどいね。

日々、保育園で学んでいることの意義を、こうして保護者としても学んでいくのは、とても面白い。
こうした保育園での日々の関わりが、その後の生活・人生の学びの基礎となると思うと、いかに乳幼児教育が重要になるかが分かる。

次回は、第三章 保育の内容。

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【保育士】保育所保育指針より要点抜粋

JUGEMテーマ:育児
保育士について調べていると、なかなか面白く、真面目に試験を受けてみようかと検討している。

そこで、原文でいくつか重要な資料をあたってみる。
あくまで、引用程度の抜粋+個人的な註書きとする。

第一章 総則
1.趣旨
(2)各保育所は、この指針において規定される保育の内容にかかる基本原則に関する事項を踏まえ、各保育所の実情に応じて創意工夫を図り、保育所の機能及び質の向上に努めなければならない。

2.保育所の役割
(1)保育所は、児童福祉法第39条の規定に基づき、保育に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設であり、入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することにもっともふさわしい生活の場でなければならない。

(2)保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員(保育士※保育士は名称独占のため、ここでは保育士と明言していない)が、家庭との緊密な連携のもとに、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、用語及び教育を一体的に行うことを特性としている。

(3)保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な社会資源との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する支援を行う役割を担うものである。


(1)は保育所、(2)は家庭、(3)は地域との関係を示している、(4)は省略するが保育士について。


3.保育の原理
(1)保育の目標
保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成にとって、極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在をもっとも良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。(ア)〜(カ)

キーワード:欲求、情緒、健康、安全、人とのかかわり、愛情と信頼感、生命、自然、言葉、体験、感性と創造性

(2)保育の方法
ア〜カ

キーフレーズ:子どもの主体としての思いや願いを受け止める、子どもの生活リズム、自己を十分に発揮できる環境、一人一人の発達過程に応じた保育、相互関係、集団生活の援助、乳幼児にふさわしい体験、生活や遊びを通した総合的な保育、それぞれの親子関係、家庭環境に配慮した適切な援助。

(3)保育の環境
保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、さらには、自然や社会の事象などがある。

ア〜エ

4.保育所の社会的責任
(1)保育所は、子どもの人権に十分に配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
(3)保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに、保護者の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。


とりあえず、第一章総則 まで。


http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04a.pdf
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地域限定保育士試験の概要

JUGEMテーマ:育児

>地域限定保育士試験の実施について

保育士試験が年に2回受けられるように。(大阪、神奈川、沖縄、千葉浦和市のみ※)

平成27年通常国会で成立した「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」により、資格取得後3年間は当該自治体内のみで保育士として働くことができ、4年目以降は全国で働くことができる「地域限定保育士(正式名称:国家戦略特別区域限定保育士)」となるための試験実施が新たに創設されました。

この試験は、全国で行われる試験に加えて、2回目の試験として実施します。

※ これらの地域以外にお住いの方も受験が可能です。


地域限定保育士とは?

|楼荼堕衒欅藥了邯海旅膤兵圓蓮地域限定保育士として登録後、3年間は受験した自治体(特区区域内)のみで保育士として働くことができる資格が付与されます。

地域限定保育士の登録を行ってから、3年を経過すれば、全国で「保育士」として働くことができます

D名錣諒欅藥了邯海嚢膤覆靴寝別椶砲弔い討蓮地域限定保育士試験においても免除されます。また、地域限定保育士試験で合格した科目も、次回以降の保育士試験において免除できます。

試験の概要は?
・地域限定保育士 筆記試験:平成27年10月24日(土)・25日(日)
・地域限定保育士 実技試験:平成27年12月13日(日)

※なお、自然災害等により試験が中止となった場合、再試験は行いません

受験申請書受付期間:平成27年7月21日(火)〜平成27年8月17日(月)当日消印有効
↑もうすぐ締め切りです。

試験の具体的否内容は?

試験日試験科目試験時間
10月24日(土)
(欅藐桐9:30〜10:30
教育原理11:00〜11:30
社会的養護12:00〜12:30
児童家庭福祉13:30〜14:30
ぜ匆駟〇15:00〜16:00

10月25日(日)
ナ欅蕕凌翰学9:30〜10:30
子どもの保健11:00〜12:00
Щ劼匹發凌と栄養13:00〜14:00
保育実習理論14:30〜15:30

12月13日(日)
集合時間等については、実技試験受験票にて確認してください

_山敝集修亡悗垢覽蚕
造形表現に関する技術
8生貮集修亡悗垢覽蚕
(必ず2分野を選択)

内容的には、通常の保育士試験と同様。

受験手数料
通常の保育士試験(筆記試験8月実施・実技試験10月実施)と同額の12,700円を予定しておりますが、各府県手数料条例の改正により正式に決定されます。  

受験受付期間内に、郵送にて資料を取り寄せなければならないので、そのリミットは8月4日ごろとのこと。
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/genteinew.html

難易度までは分かりませんが、おそらく「地域限定」ということを考えれば、若干下がるのでは?と予想されます。
敗者復活戦のような試験ですが、該当地域にあたる方(そこで働きたい方)はとても朗報では。

子ども | comments(0) | trackbacks(0)

「仕事と家族」と地域の可能性

JUGEMテーマ:オススメの本

仕事と家族。
働きづらく、産みづらい。

テーマとして、どちらも大きく人の人生に関わるものでもあり、そのどちらも「しづらい」状況にある今は、とても生きづらいのだろうか。

少子化の要因は、これまでの研究のなかでもいくつか分析されていて、主に以下の3つに分けられる。

・機会費用
・両立困難
・希望水準


女性が出産育児にかかる際に、一時的なキャリア中断が起こることにより、所得が減少するなどの機会コストがかかるため、出産を躊躇する、という説。

共働きフルタイムでの出産育児において、女性が育児休業から復職するにあたって、育児と仕事との両立が困難である、あるいは困難であると予見できるから躊躇する、という説。

女性の高学歴化・総合職キャリアの獲得により、結婚時に男性に求める仕事のレベル・また生活能力(家事スキル)の水準が高まり、結果的に晩婚化が起きている、という説。

どれも、要因としてそれぞれの力は働いていると思われるが、著者はそのなかでも希望水準説が、特に強い要因であるとしている。


また、著者は男女雇用機会均等法と日本の無限定的な総合職的働き方のパラドックスを指摘する。

総合職キャリアの無限定性とは、時間・勤務地・職務内容のそれぞれにおいて限定しないことを総合職の暗黙の前提としており、この前提が女性や外国人等を基幹労働力から排除している、というものである。

一方で、男女雇用機会均等法のたてまえ上、女性の社会進出・総合職への転換が行われており、こうした状況の中でパートナーのうち、どちらかが(ほとんどの場合、女性が)そのキャリアプランを諦めざるをえない状況になっていると指摘している。


また、家事負担の軽減として、育児・家事の外部化(アウトソーシング)の可能性が考えられるが、外部化した先のケアワークの担い手のほとんどは女性であり、女性は自分のハウスワークをしない代わりに、他人のハウスワークを行う、という労働力の横流し、あるいは経済格差を利用した(移民の活用を含め)外部化にすぎない、という問題も提起している。


なんだか、結局、八方塞がりな現状を示してくれているが、何か救いは無いものか。

セカンドキャリアの活用、また総合職の無限定的な前提の見直し、などが考えられるが、どちらも民間企業の委ねられるものではある。
育児支援においては、保育サービスの充実は一定の効果がある、と統計的にも示されている、という。
ケアワークについては、課題が残る部分はあるが、雇用機会や所得をより増やすことのできる分野である、と感じる。


個人的に、本書を読んで気になったのは「通勤」して「オフィス」や「工場」で働く、という工業化・商業化後に一般化した働き方だ。

かつて、仕事は家あるいはその周辺で行うもので、男女問わず、家事の延長上にあるものとして、農業や手工業を行ってきた。
平川克美さんなども提唱している「小商い」という働き方は、最近注目されてきている。

自分が住んでいる「地域」を離れて、遠方の都心に通勤する働き盛りの世代は、子どもの教育に保護者として(PTA等の活動を通して)かかわる中で「地域」のシステムの旧態依然な部分や互助・善意によって成り立つ組織のあり方に驚く。

しかし、そもそも、都心に通勤する多くの会社員は、そうした地域自治を高齢者や一部の主婦に任せ、その地域に何の見返りもなく安全に住むことができている「フリーライダー」でもあるのだ、と思う。

長時間労働による弊害ばかりが、男性の育児参加・少子化・女性の社会進出の壁といった問題の中で、取り沙汰されるが、「通勤」して家・地域と職場が離れてしまっていることもまた、家の内と外の仕事を大きく隔ててしまっているようにも思う。

家の周縁としての地域・地域の中での仕事、そうしたところに若年者の雇用や育児世代のセカンドキャリアの活用のヒントが見出せないだろうか。
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「主夫」でいるということ

JUGEMテーマ:育児

驚くほど自然。ある専業主「夫」の人生  

私が自分で「主夫」を名乗るようになって、2か月ほど経った。

もともと、病気で会社に行けなくなり、そのまま治療をしながら家にいて家事をしている。
自然と、主夫や家事・育児の話題やニュースに関心がいくようになり、なんで自分は働けなかったのか、ワークライフバランスを保てなかったのか、さまざまなことが頭に浮かんでは消え、悩んで、ただ苦しかった。

ふつうに仕事をするのは難しい、とはっきり諦め、せめてできることをやろう、と思い「主夫」と自分のことを名乗るようにした。
そうしたら、なにか自分に役割が与えられたような気になったし、不思議と「主夫」と名乗るようになってから、できた知り合いも多い。

自分にとって、「主夫」を名乗ることは一つの決意表明に近いものだった。



でも、冒頭の記事を読んでいると、とても自然な主夫の姿がうかがえる。自然に主夫しててもいいんだ、っていう安心感が得られる記事だ。いろんなニュースを読んでいると、みんな主婦や主夫になっても「頑張りすぎ」ている気がする。
長時間労働しているのは、サラリーマンだけじゃないように思えてくる。シュフも、そうとうに子どものことで苦労し、日常の家事をこなし、夫や妻のいないあいだにできる生活に必要なさまざまなことを整えなければならない。

記事を読むと、共働きはリスクヘッジになる、という言葉もあまり説得力の強いものではなくなってくる。
働けるほうが働く、家事できるほうが家事する、その役割を交代ずつ担う、というのも一つのやり方だし、価値観が合うならどちらか一方がそうしててもいい。
子どもの成長によってもそうしたバランスは異なってくる。

「家族」のあり方について、最近は頭をめぐらしている。

ただ、家族が楽しく、いろんなことを一緒にやって笑って過ごせたら、それだけでいいはずなのに。

効率や競争・比較、そういうものに毒された自分の考えが、邪魔をしている。

自然に「家族」を作ることの難しさ。

少し、話が変わるけれど、東日本大震災がおこったとき、自分が当たり前のように立っているその場所が、こんなにも脆く揺れやすいものだと知ったとき、それまでと変わらない軸足で立っていくことはすごく難しい、と実感した。
不安定な社会であればあるほど、その場に泰然と立って自分の軸足を確かなものにすることは難しいのだ、と。

男女平等・女性の社会進出・ワークライフバランス、様々な議論が起こり、意見や価値観が対立し、誰もが自分の思う理想と現実とのギャップに悩み、またそれを埋めようと肩肘張って頑張っている。

ふと、気づくと本当に大切にしたかったものを見失っているような気分になる。

今も、私はとても悩んでいる、苦しんでいる。それは病気のせいなのかもしれないし、多くの情報に惑わされ、理解が追い付かず、体が拒否反応を起こしているのかもしれない。

それでも、考えながら、自然と落ち着ける立ち位置を探していきたい。
たえず変わっていく社会と家族の変遷の中で、自分も周りも楽しんで生きていける立ち位置を。
 
子ども | comments(0) | trackbacks(0)

プラチナくるみんはすごいのか?

JUGEMテーマ:育児

プラチナくるみん認定企業、東京都内初 5社誕生!

東京労働局のプレスリリースから

東京労働局(局長 西岸 正人)は、改正次世代育成支援対策推進法(平成27年4月1日施行)に基づく特例認定(通称:プラチナくるみん認定)企業として、次の5社を認定しました。  特例認定制度は、改正次世代育成支援対策推進法によって創設され、「子育てサポート企業」としてくるみん認定を受けた企業のうち、より高い水準の取組を行った企業が認定を受けることができる制度です。


実際、今回認定を受けた5社の取り組み内容を見てみる。

1.イトーヨーカドー
・目標
年次有給休暇の取得率増加

・結果
パートナー社員に対し3ヶ月ごとに1日以上の年次有給休暇制度を取得させる制度を導入、 全社に向けてパートナー社員の有給休暇取得促進のPRの実施、店別の有給休暇取得状況を 各店にフィードバック、労使懇談会の開催を行うことにより、パートナー社員のみならず、 全従業員の年次有給休暇の取得率が向上。 

・計画期間中の育児休暇取得率
<男性> 育児休業者 1 名、育児目的休暇制度(育児休暇)388 名 (配偶者が出産した男性労働者 560 名、取得率 69%)
<女性> 育児休業者 565 名(出産した女性労働者 576 名、育児休業取得率 98%) 

2.住友商事株式会社
・目標
従業員一人ひとりのワーク・ライフ・バランス(以下WLB)実現に向けた職場環境を整備
育児・介護等の事由を抱える従業員が、最大限に力を発揮できる職場環境を整備
組織の生産性を維持・向上するための働き方の変革推進
住友商事グループとしてのWLB推進

・結果
WLB を実践している社員の事例を WLB 推進パンフレットや仕事と育児の両立支援ハンドブックで紹介し全社員に配布、WLB の意義について広く社内に周知した。また、労使共催で働 き方カイゼンセミナー(外部講師)を実施し、社員に働き方について考えてもらう機会を設 けた。

育児と仕事を両立しているロールモデルの紹介、本人、上司及び人事との三者面談の機会 を設けるなど、復職しやすい環境を整えることに取り組んだ。

タイムマネジメント研修の実施や労使で「働き方カイゼン懇談会」を開催し、働き方の変革を考える機会を提供した。PCのログインログオフ記録を勤務時間票へ表示することとし潜在残業撲滅に取り組んだ。また、有給休暇計画表等を活用し有給休暇の取得を促進した。

子供を持つ社員が子と本人のみでも海外赴任できる環境を整えることや、グループで保育施設を運営するなどのWLB推進をした。 

・計画期間中の育児休暇取得率
<男性> 育児休業者 1 名、育児目的休暇制度(配偶者出産休暇)303 名 (配偶者が出産した男性労働者 715 名、取得率 42%)
<女性> 育児休業者 111 名(出産した女性労働者 117 名、育児休業取得率 94%) 

3.T&Dフィナンシャル生命保険株式会社 
・目標
―仍此Π藥に配慮できる職場風土を醸成するため、育児・介護休業法等関連法令に基づく諸制度の周知
∩甬△蟷楮等の継続的な実施による総労働時間縮減取組みの定着化
C暴とも働きがいを感じながらいきいきと活躍することのできる職場づくりに向けた啓蒙 施策の実施

・結果
ー卞睚鵑砲いて両立支援制度を紹介するほか、育児・介護休業法や雇用保険法等に定める出産・育児に関連する諸制度を解説したガイドブックを従業員へ周知。
∩甬△螢如爾里曚、消灯時間の設定、管理職による業務の効率化に向けた指示の徹底、計画 年休の取得促進等による所定外労働時間の削減目標値を達成。
女性活躍推進及びワーク・ライフ・バランス推進施策を展開するための研修を実施。 

・計画期間中の育児休暇取得率
<男性> 育児休業者 9 名(配偶者の出産した男性労働者 10 名、育児休業取得率 90%)
<女性> 育児休業者 5 名(出産した女性労働者 5 名、育児休業取得率 100%) 

4.日本放送協会
・目標
〇纏と家庭の両立を支援する良好な職場環境づくりを行う
∋纏と家庭の両立の実現にむけ、勤務に関わる諸制度を見直す
8共放送NHKとして、次世代育成支援に資する取り組みを推進する 

・結果
育児休業者へのサポート強化、家族の健康増進に資する施策の実施、両立支援研修の実施、 育児に資する福利厚生の拡充など仕事と家庭の両立を支援する良好な職場環境づくりの実施。
∋業所内保育施設の開設、地域職員制度の新設、積立休暇制度・在宅勤務制度の開始、「ワ ークライフバランス推進事務局」の設置など。
子供番組の充実、子育て応援イベントの開催、多目的トイレの設置など、次世代育成支援 に資する取り組みを推進。

・計画期間中の育児休暇取得率
<男性> 育児休業者 41 名、育児目的休暇制度(育児休暇)1,523 名 (配偶者の出産した男性労働者 2,055 名、取得率 76%)
<女性> 育児休業者 360 名(出産した女性労働者 320 名、育児休業取得率 112%) 

5.株式会社リコー
・目標
^藥支援制度を見直し、拡充を実施する
年次有給休暇取得の促進策とそのための環境整備を検討、実施する
B人佑米き方を可能にする勤務形態の導入を検討、実施する 

・結果
育児のための短時間勤務からフルタイム勤務に復帰した後も(1回に限り)短時間勤務に戻ることができるよう制度を見直し、早期のフルタイム勤務復帰へのチャレンジを促進させる仕組みを構築。
全社一斉の「年次有給休暇取得奨励デー」や5日連続の年次有給休暇の取得を奨励する「M VP5(マイ・バケーション・プラン・ファイブ)」の設定など、社員一人ひとりのワーク ライフ・マネジメント向上を目的とした年次有給休暇取得の促進策を導入。
多様な働き方を可能にする新たなフレックスタイム制度「エフェクティブ・ワーキングタ イム制度」を導入し、コアタイム開始時刻を9時に設定して朝型勤務を推奨するなど、メ リハリのある効率的な働き方を促進。 

・計画期間中の育児休暇取得率
<男性> 育児休業者 160 名(配偶者が出産した男性労働者 688 名、育児休業取得率 23%)
<女性> 育児休業者 101 名(出産した女性労働者 96 名、育児休業取得率 105%) 


このほか、特例認定基準といういくつかの条件を満たさなければならない。

くるみんは、一般事業主行動計画というものを企業がそれぞれの職場のワークライフバランスの実態をもとに策定し、そのうえでどのような取り組みができたのかといったPDCAサイクルを促すものである。

今回、「プラチナ認定」となった5社の取り組み内容をみると、数値目標でみると男性の育児休業取得率はいずれも女性を下回り、決して率としても高くない企業もある。

また、育児休業の取得日数に関しては、言及していない。(手続き上の面倒はあるが、たとえ1日でも1週間でも取得とみなされる)

各企業が掲げる目標には、見習うべき面白い取組もある。
PCのログオン、ログオフ時間をタイムカードに記入など、もっと流行っていいと思う。(それでも、PCを消して残業する、持ち帰るといった潜在残業は残る)

一方で、本当にプラチナっていえるほどすごいのか?と言われると、本当のところは見えてこないし、分からない。
それぞれ、優秀な人材によって策定されているだろうことから、充実した取り組みを実践し、それに対する結果・さらなる改善といった良い循環も当然しているだろう。

しかし、ハンドブックの配布や研修の実施で、どの程度社内の意識や雰囲気は変わったのだろう。
そもそものプラン策定前からの状況や、既存の福利厚生制度の充実度によってもそれらは異なるし、管理部門と現場との意識や温度の差は埋められているのだろうか。

制度的な充実は外部からも確認できるが、職場環境の実態は内部の人にしかわからない。

くるみんは、明確な目標を定め、その達成についても、その企業で定めることができる。
なかなか数値目標でとらえることのできない人事部(労務系)の目標管理制度としては大いに機能するのだけれど、人事部の自己満足に終わっていないだろうか。

そして、プラチナ認定企業でさえ、こうした状況である、ということを踏まえると、企業で働きながら子育てをしていくことのむずかしさはまだまだ感じてしまう。

くるみん取得によるインセンティブはもっと与えてもいいのでは?と思う。
また、もっと実態の調査・監視にも力を入れてほしい、と願う。


 
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家族と一年誌「家族」 「家族」の風景を考える

JUGEMテーマ:育児

「家族」とひと口にいっても、本当にそのありかたは多様だ。
それは異性同士・同性同士・多世代居住・シングル家庭といった、家族形態のありかただけでなく、そのつきあいかたや住まいかた、お互いをどのような個人として認め合い、そしてどのように暮らすのか、といった「家族」として生きていくうえでのありかたそのものが多様化しているように思う。

標題の家族と一年誌「家族」では、とても個性の際立った三人がひとつの「家族」として暮らす姿を、丁寧な取材と、ありのままの姿で応じる三人のコミュニケーションのなかで、描かれている。

自分たちの住処を、本当に何もない森の中から、道を拓き、木を伐り、水を引き、作っていく。そんな森に暮らす「家族」は、一般的な家族の生活とはかけ離れたものにみえる。

しかし、本書をとおして伝わってくるその暮らし方は、「家族」の純粋無垢な形を描いているように思う。

自分たちの衣食住を自分たちで作り上げることで、彼らは本当に自分たちに合った「家族」を形成している。

ただ一緒に暮しているだけが家族ではないし、血のつながりだけが家族でもない。
ちいさな共同体のなかで、お互いにルールを決め、納得のできる暮らし方をお互いができ、そして助け合って生きていく。

それは、理想的な社会の縮図でもあり、ちいさな「家族」という単位でしかできないことでもある。

夫婦ももとは他人だし、自分が生んだ子どももすぐにひとりの個性をもった人間として、同じ暮らしの中に入ってくる。

自分たちの思い描く「幸せな暮らし」を実現するために、それぞれが違う感性を持っていて、思い描く暮らし方も異なる。
その暮らしのなかで、感情を交えた遠慮のないやりとりの過程があり、「家族」というあいまいでつかみどころのない関係性が生まれる。

「家族」とは何か?という大きな問いが、本書の根底にある。

その答えのない問いから出発して、ひとつの親子の生活に寄り添い、その暮らしぶりを追った一年の記録ができあがっている。
長い時間のなかで、そのあり方を変化させながら、「家族」として暮している。その一部を切り取ったのが本書である。

丁寧な言葉と写真が、ずっと完成することのない「家族」の面白さを、教えてくれていると感じた。

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日本で家事代行が流行しない理由

JUGEMテーマ:育児

「共働きなら、2人だけで家事育児はしない」ハウスキーパーは当たり前? シンガポールの子育て事情  

そりゃそうだよね、という話でもあるけれど。

日本で、家事代行があまり浸透しない理由は、なんだろう?

いくつか仮説が考えられる。


・過剰にセキュリティ意識が高く・マイホーム主義が高じている。

他人を家に招き入れることに抵抗がある人が多い。
若い人なら、シェアハウスやAirbnb等の利用で、そうした抵抗感も薄れつつあるのかもしれないが、
オートロックのセキュリティやセコムやアルソックの警備が当たり前のようにサービスとして提供されている中で、
それらを無視して、誰もいない部屋に他人を招き入れることは、物理的にも心理的にも難しいことに思われる。

・家事=仕事=アウトソース可能なものという認識が薄い

介護が保険適用のサービスになるときにも、このような議論があったかと思う。
家のことは家の中でする、といった考え方だ。
実際には、その仕事(家事)は第三者に任せることができるものにも関わらず、それを他人に任せることができないのには、各家庭ごとに決められたルールがあり、それがマニュアル化されていない属人化・属家庭化されてしまっているから、ハウスキーパーに対して的確な指示ができない、あるいはそれによる労力が発生してしまう、といったことが考えられる。

・夫婦間での役割分業意識が根強い

これまで日本の経済成長を支えてきたのが、良くも悪くも固定的な男性が外、女性が内という男性稼ぎ手モデルである。
そうした意識が根強いまま、女性のみが仕事も子育ても負担してしまっているケースや、男性の長時間労働の実態が改善されず男性の家事参加ができないケースなど様々な事情から、夫婦間でアンバランスな役割分担のまま解決策のために夫婦で話し合いができていない、といったことが考えられる。


解決に向けてはいくつか順序を踏まなければならない。

・家事・育児の棚おろし
自分の家庭で、どんな家事・育児あるいは介護などの仕事があるかリスト化する。
そのうえで、その担当はだれか、アウトソース可能なものはどれか、などを決める。

・家事の標準化
適切にアウトソースできるよう、家事を複雑化せず、物の配置や冷蔵庫の中身、調理器具などの整理を行う。
ハウスキーパー自身、各家庭でルールがさまざまなことは承知しているが、より標準的な家事体系にすることで、ハウスキーパーの行う家事の効率も質も上がるものと思われる。

・リスク対策
当然、盗難や家具・備品の破損などのリスクが考えられる。
サービス提供事業者の責任範囲を確認することはもちろん、ハウスキーパーとの適切なコミュニケーションと信頼関係を築き、プライベート範囲を明確にする必要がある。

以上のような過程を踏んだうえで、実際にコストがその対価に見合うものかどうか、よく吟味する必要はある。
ハウスキーパーを雇うことで、自分自身に時間的な投資ができ、スキルやキャリア、そして収入のアップや、生活のゆとり・ストレスの軽減などの効果が期待できるのでれば、十分に利用する価値はある。

 
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「しょうぶ学園と高木正勝」ミライの学び舎in淡路島


先日、淡路島で行われた「ミライの学び舎」主催のミライの音楽祭というイベントに参加してきた。

お目当ては、しょうぶ学園otto&orabu高木正勝さんの演奏。

どちらも、素晴らしいライブを披露してくれた。

しょうぶ学園otto&orabuは、知的障害者をはじめ、多くの障害者の利用する施設「しょうぶ学園」の利用者自身とスタッフで構成された音楽ユニットだ。

しょうぶ学園では、単に障害のある人の世話をするだけでなく、彼ら自身に活動を求める。
彼ら自身が行う音楽をはじめ、工芸・アートなどのものづくりを通して、自立支援・地域との関係構築・社会への発信を行っている。

彼らの音楽の魅力は、奇妙な「ズレ」のある不安定な音の重なり、そしてその自由な音の発生を一つの作品としてまとめ、リードする旋律にある。
一つ一つの音の要素が一体となった演奏はとても心に響く、力強い生命力を感じさせるものとなっている。
彼らの描き出すもの、作りだす音は、一般的に見れば下手くそな音だ。
メロディもバラバラ、ヴァイオリンはギィーと不穏な音を鳴らし、リズムもずれていく。
それでも、楽しそうに、力強く歌い、音を奏でる姿と、連なった音の全体は素晴らしいものになる。
彼らの音楽は、とても不思議な体験ができる。

彼らが「普通の日常」から逸脱しているから、こうした音が出せる、というのではない。

彼らはただ、彼らのやりたいように音を出しているだけのようにみえる。
それが普通なのに、定型のメロディに合わせて歌う・弾くことが当たり前になっている私たちの日常の音楽が、彼らの音を新鮮なものにさせている。

しょうぶ学園の活動は以前から知っていたけれど、彼らの音の魅力は実際に、体感しないと分からない、と思っていた。
本当に「すごい」と思える体感できる機会を得て、本当によかった。


一方、高木正勝さんは、美しいメロディを多彩なアレンジを加えて、豊かな音楽を作り出す。
自然と心にすーっと入ってくる故郷のような音楽を感じさせる。

しょうぶ学園の「ズレ」から生まれる音楽と、一見すると対照的なようで、高木さんが作り出す音も、繊細なメロディの底に力強さがあり、大いに揺さぶられる感覚がある。
音楽とは何か、を突き詰めて考え形にしてきた才能ある芸術家が奏でる音は、とても自然な旋律で成り立っている。
「純粋無垢な自然な音楽である」という点が、しょうぶ学園の演奏に通じるものがあるように思う。

両者の演奏を聴いて、とても純度の高い音楽をたっぷり浴びることができた、と思っている。

貴重な体験を与えてくれた、主催者の皆様に感謝したい。

 
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